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私は自殺する。
衝動的自殺である。
この出来事は誰にも話してはいけない。
これは日記でもあり
遺書なのだから。
からりと晴れたある夏の日だった。
私はいつもの様に帰り道を歩いていた。
なんの変哲も無い日常
のはずだった。
猫の死体
悲しがる少年
私はそのときなぜか嗤っていた。
家に帰ってベットに座る。
私は恐怖にかられた。
「死にたくない」
脳裏にあの少年の言葉が浮かび上がる。
『なんで、死ぬの?』
そうなのだ。
なぜ、なんで、死ななければならない?
私はそのときなぜかある光景が思い浮かんだ。
いつも愛想笑いして自分を押し込めて
自分を殺した
相手を貶すことでしか自分を保っていられない
嫌気がさしたんだ。
この『自分』という人間に
この『世界』に、、、
私はいつの間にか『自殺』していた。
『自分』を殺した
私の物語はここで終わる
ここからは『私』じゃない。
『偽りのいれものの“わたし”』
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