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「おはようございます...」
私は、弥生時代で眠りから覚めた。
「おはよう、さて、早速行くぞ、澪蘭。」
「え?今起きたばっかなんですけど?ていうか朝ごはんは?」
これはかなり無礼な発言だったか?
「そなた、食料を持ち合わせていないのか?」
「はい......」
正直に言えばお菓子があるのだが、それはいざと言う時に取っておかないと。
「ならば、これを食べよ。」
そう言って卑弥呼は3枚のクッキーを渡す。
「これは木の実を焼いたものだ。そなたのような育ち盛りの子供にはぴったりだ。」
私は一応中2で結構大人だ。
「あ、ありがとうございます。」
(。・н・。)パクッ
一口頬張る。美味しい。現代のクッキーに勝るとも劣らない味。
「美味しいです。元気が出ました。」
「子供は元気なのが一番!」
卑弥呼は相変わらず私を子供扱いしてくる。
「無駄話をしている暇はない、そろそろ行くぞ。」
「どこへ行くんですか?」
私は尋ねる。
「決まっているではないか。次に内乱が起こると出た水田だ。」
私たちは数人の部下を連れて行く。たくさんの家の間を抜けて、その水田にたどり着いた。そこでは、たくさんの人が、田植えをしている。
「おおい、さっさと出せ!」
「そんなことを言われても、おたくの米はまだあるんでしょう?」
早速言い合いが始まっている。
「うるさい!それ以上グチグチ言うと、刺してやるぞ!」
そう言って1人がもりを突き出す。
「こら、喧嘩はやめなさい。ここは同じ国。米は協力して作るべきだ。」
布で顔を隠した卑弥呼が割ってでる。
「なんだと?そこの女、黙れ!」
「ちょっと、誰に向かってそんなこと言ってるんですか!?」
思わず私が入ってしまった。まずい。
「うるさいぞガキ!」
1人の男が、もりを持って私に突進してくる。
グサッ...
もりの先が、私の右足を貫通する。
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