―日常編―『崩壊と邂逅』

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「わざわざ、そんな事の為に来たのかよ。メールすれば早いだろ」 「先週言ったよね。僕の携帯、水没して壊れたから買い換えるまで連絡取れないってさ」 「あぁ、そういえばそんな事を言ってたっけ。別の携帯会社にするっていうから、番号変わると思って空哉の登録消しちまったぞ。てか早く買い換えろよ、何してんだ」 「最近、バタバタと忙しくて。まだ携帯ショップに行けてないんだよね」 相変わらずのマイペース。まぁ、コイツの良い部分でもあるけどな。 「それに月乃がさ……」と言って空哉がちらりと横を向く。月乃がどうしたんだ? 「直接文句を言わなきゃ、腹の虫がおさまらないって言うから」 ア、ハイ。ソウナンデスネ。 「そういう事よ。んじゃ涼平、天国と地獄どっちへ行きたいか選ばせてあげる」 「せっかく悪夢から生還したと思ったのに?!」
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