― Prologue ―

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「て……天輝掌は防御力無視の必殺技だぞ……?! それなのに、な、なんで……」 現実を受け止められない相手に、フードの人物は冷たく言い放つ。 「とんだ節穴だな。こんな奴がハイランカーなどと、笑わせる」 何事も無かったかのように立つ重騎士の雄々しき姿は、相手の心を折るには十分過ぎた。 「こちらの体力は10000、お前の雑魚は攻撃力2500。3倍ダメージだろうと防御無視だろうと、必殺には至らない」 「い、一万……だと……?! あ、ありえねぇ……なんなんだよ汚ねェだろ……!」 「今までの人生を嘆くんだな。レアリティを越えた強さ、それが――」 女性ドラゴンライダーが動く。両翼をたなびかせて優雅に天を旋回すると、そのまま急降下。一撃で相手の中華女を屠り、更に敵大将へ向かって押し迫る。 「――うっ、うわぁあああぁあああぁああああああああッッッ!!!!!!」 「スーパーレアだ」
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