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現れたのは、貧相な革鎧と剣を持った中年男性。驚きで口が開いたままの俺とは反対に、死神は『ププーッ!』と吹き出して大笑いする。
『これまた弱そうなのが出てきたニャ! コミュニケーション能力の低さが露呈されたニャ!』
コミュニケーション能力? それと目前に現れたコイツに何の関係があるんだよ。
『さっきも言ったニャ。仲間となる者はスマホに登録された者のみとニャァ』
いやいや、俺はこんなオッサンとアドレス交換したつもりなんてねぇし……ん? どっかで見た事あるぞ、この顔……
あぁ、思い出した! 近所の八百屋で店長してる銀島さんだ!
でも、おかしいじゃねぇか! 確かに俺は母親のお使いで銀島さんの八百屋へ行く! ガキの頃に遊んでもらった事もあるし何かと世話になったのも認めよう! だが銀島さんの番号なんて俺は知らないぞ!
『自宅兼お店の場合、代表者が召喚されるニャ』
なんだよソレ! 聞いてねぇぞ、そんなの!
『ちなみにスマホ画面からキャラをタップすれば詳細も分かるニャ。【銀島英二】は、N《ノーマル》の戦士ニャ』
ノーマルかよ! って事はスゲェ弱いんじゃねぇか!
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