第20章 告白

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「大丈夫ですよ。何かあれば僕が守りますから」 寺鷹さんがにっこりと笑いながら、私を見た。 「お化けが怖かったら、もう、僕にどんどん抱きついて頂けたら……」 「いや、むしろ、お化けよりも寺鷹さんの方が危険だから……遠慮しときます」 丁重に断りを入れると、ユウさんが苦笑した。 「すみません……。すぐに済ませますから……」 そう言ってユウさんは歩き出した。 その後ろを私と寺鷹さんがついていく。 「あの……。ユウさん……」 「はい? なんでしょうか?」 「えっと……。お墓……ユウさんの両親とソラさんのお父さんって……」 「ああ……。同じお寺なんですよ。私の両親とソラのお父さんの居るお墓」 ユウさんが少し寂しそうに笑った。 「と言っても……私も姉から聞いた話ですから……」 「かほさんから?」
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