第20章 告白

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「そうですよね……」 ユウさんが、苦笑する。 「本当に……姉さんは、昔から強くて優しくて、私はそれに甘えてばかりでした。小さな頃は、姉さんがいじめっ子達から庇ってくれたりして、ね……」 「あー……なんか、わかる気はする。姉御肌って感じ?」 て言うか…… 「ユウさんがいじめられっ子だったっていうのが意外というか……」 「子供の頃は、身体も小さくて、しょっちゅう風邪をひいたりしてましたから」 笑いながら答えるユウさんを見ながら、想像できないなんてことを思ってしまう。 「ガキ大将達にからかわれて、泣かされて帰ってきたら、姉さんが『どこの誰がユウちゃんを苛めたの』って鼻息を荒げながら……」 「あはは。本当に姉御って感じですね」 「床の間に飾ってある親父の日本刀を持ち出そうとして」 「待って。今、なんか不穏なワードが聞こえたんだけど?」 て言うか、て言うか……お父さんが日本刀を持ってるって。
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