第20章 告白

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やっぱり、ユウさんの家って、そっち系列っていうか。 「改めて思うんだけど、なんか……いろいろ凄いですよね……」 「ですよねぇ。日本刀ってかなり重いのに、姉さん、抜き身のまま軽々と持って、外に飛び出そうとしたんですから」 「待って。凄いのレベルが予想以上だった。それ、子供の時の話なんだよね?」 「ええ」 「いやいや。それがどうしましたみたいな顔されても……」 なんていうか……。ユウさんのこういうところ。お坊ちゃんっぽいというか、浮世離れしてるというか。 私達の会話を横で聞いていた寺鷹さんが「まったく……」と呟いた。 「貴方が変に浮世離れしてるのは、間違いなく、お姉さんの影響もありますね……」 あ。おんなじこと、考えてた。 「うーん……。浮世離れ……してるんですかね?」 「かなり」 ほぼ重なるようにして、寺鷹さんと私が返答した。
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