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私と寺鷹さんの返答に、小さく笑って、ユウさんはそのまま黙ってしまった。
黙ったまま歩くユウさんの後ろを──これまた、黙ったままの私と寺鷹さんが続く。
──ち……沈黙が辛い!!
何か話しかけたいけど、なんか話をしづらい雰囲気というか、聞きたいことがたくさんあるんだけど、聞いちゃいけないような雰囲気というか。
「……ところで」
気まずい沈黙を破ったのは寺鷹さんだった。
「聞きたいんですがね。そもそも……なぜ、故郷に帰らなかった……というか、帰られなかったんですか。親の葬式にも顔を出せないほどに帰られなかった理由ってなんなんですか?」
ユウさんの足がピタリと止まった。
……寺鷹さん、すごいな。聞きにくいことをズバッと聞いちゃったよ。
「答えたくないでしょうから、無理には答えなくていい……と、言いたいんですがね。ここまで関わってしまった以上、私達が知りたいと思うのは道理でしょう?」
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