第20章 告白

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「そう思います。父は父なりに故郷を守ろうと考えた末の決断だったと思ってます。ただ……目的は同じでも、そのやり方が違っていたんだと……そう思います」 ユウさんが、フッと顔を上げて、指差した。 「ああ……見えて来ました。あのお寺の奥です」 高台にあるお寺を指差しながら、ユウさんが「行きましょうか」と促した。 再び、私達は歩き出す。風が私達の間を通りすぎた。 「ソラの父親は、反対派の代表の一人になりました。『あのバカを止められるのは俺しかいない』──そんなことを言ってたそうで……」 歩きながら、ユウさんの過去の話も再び始まった。 「二人の幼なじみが仲違いして、町の亀裂はさらに広がっていきました」 「あの……」 ふと、気になることがあり、ユウさんに声をかける。
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