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学生の頃から、ユウさんの側に居て、力になって。
なんだかんだ言いながらも、今回だって受け入れて力になってる。
ひょっとしたら──
「拓海さんて……ユウさんのこと……」
「メグルさん」
ユウさんが、私の方を向いた。
「あの男とは……『友人』です。腐れ縁に近いものですけどね。あの男もそう思ってるはずです」
「え……」
「仮に……あの男が私に対して友情以上のなにかを抱いていたとしても……あの男はそれを私にはっきり伝えることはないだろうし、私も気づいてないふりを続けるのでしょうね」
『壊したくはないから』
ユウさんが私から視線を外した。
そのまま、沈黙が続き──黙ったまま、私達は、寺の門をくぐった──。
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