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 恥じらいに歯を食いしばるのは苦しすぎる。  だったら、ただ、与えられる肉体の愉悦に身を任せてしまった方が、ずっといい。ずっと楽……。  そんなわたしを、薬師は、呪文めいた淫靡な言葉でただ甘やかす。    ふと、管の抜き差しをする薬師の手の動きが、止まりそうに速度を緩めた。 「あ、だ…め、や…っ」  わたしは思わず薬師の手首をギュッと掴んで、引き寄せた。  そして、自ら腰を蠢かせながら、まずはその夜、一度目の絶頂に達した。
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