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男の掌の中に、すっぽりと収まってしまう可憐な乳房は、新雪の表面めいてシミひとつなく。
その丸みの先が薄紅色に小さく立ち上がっていた。
男女のどちらにもある場所。
初めて、妻のその部分を慈しむアルトナルの指先は、手慣れたやさしさと強さを保って小刻みに動き続ける。
芽吹いてジワリと高まる悦びが、ソウレイの身体を溶かして潤ませた。
そして、幼い娘が年の離れた凛々しい従兄に甘えつく声で、
「ある…にいさま、きもちいい、きもちが…いいです、どうか…やめないでください」と身悶える。
そんな従妹の髪へ頬へとアルトナルが施す愛撫は、じゃれつく仔猫への指使いでしかなかったが、女の慾望に濡れ切ったソウレイの肌には、それすら十分に官能の手触りとなる。
アルトナルが、すべらかでやわらかな乙女の腹を五本の指先で撫で下ろしては撫で上げる。
額にくちづけてやれば、ソウレイは悦びに涙をこぼした。
そして、ソウレイの蜜口でも、すでにぬるみがクチクチと音を立てていた。
にい…さま、にいさま、と。
ソウレイはアルトナルの頬に両手を伸ばし、それを引き寄せようと震える声で縋りつく。
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