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21 「どうだ、佳いか……」  低く抑えた吾の声が、寝台の天蓋を震わせる。 「佳いのだろう? きつく我が猛りを絞めつけて、こんなにも内を濡らして」  だがソウレイ様は、吾に腰を繋げられて揺らされながら、吐息を震えさせるばかりで、返事をなさらない。 「どうだ、レイ。お前にも聴こえるであろう? 淫らな蜜の音が」  そう言って吾は、固くそそり立つ男の熱をで、じゅくりと蜜道を擦り上げてやった。  耳朶まで朱に染めて、しっかりと目を閉じたまま、ソウレイ様は駄々っ子めいて首を横に振り続けている。 「我はまだ、一度も果てておらぬのだぞ? だからこれは、みなお前の音だ、ソウレイ」 「アルにいさま、はずかしい……です」  薄く瞼を開き、淡い水色の瞳を涙で潤ませながら、ソウレイ様がやっとのことで、そう応じる。 「レイ、恥じらわずともよい。もっと潤ませて、もっと深くまで我を受け止めよ」  吾は先端で内襞を擦り上げながら、ズシリと重く、ほとの奥深くを打ち据えた。  ソウレイ様の「佳い」場所など。  すべて知り尽くしていた。誰よりも。  そして、張りつめた吾の屹立をもってすれば、そのすべてを余すことなく、擦り嬲ることができた。     
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