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「浅井先生、俺、これから勉強に集中する。
今までみたいに愛の無いセックスはしない。
好きな人を守れる人になる。」
「うん、頑張って!応援してるから…」
「ありがとう、やっと気持ちがスッキリした。
浅井先生のことがいつも頭にあってなにも手につかなかったんだ。」
「私は今、凄く幸せなんだ。だから、もうこの前のことは忘れて、私も忘れる。高村くんも忘れるって言ってくれたよ。」
「うん。
じゃ、俺、帰る。先生、体を大切にして、可愛い赤ちゃんを見せてな。俺、親戚だから。」
そうだった。彼は高村くんの従兄弟だ。これから会うこともあるはずだ。
わだかまりが溶けて良かった
「うん。」
去っていく背中を見つめながら、彼は大人になったんだと思った。
きっと彼は本気で私を好きな訳じゃなかった。大好きな高村くんの大事なものをまるで幼児がオモチャを取るように私を襲った。
彼の未熟な心が行動を起こさせたんだ。
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