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地球は平和だった。
紛争や、テロ、様々なことが起こってはいたが、今に比べれば、何倍も平和だった。
だが、やつらの襲来によって、それは崩された。僕達の平和はとても脆いものだった。
やつらは言った。
「地球の全ての人々に告ぐ。」
やつらは、
「我々は、貴様ら人間を、絶滅させることにした。」
僕達を絶望させるには十分すぎる言葉だった。
だが、やすやすとやられるわけにもいかなかった人間は、5年の歳月をかけ地下深くに巨大な地下都市を作った。世界の人口の約5分の1は地下都市に避難し、残りの5分の4は、やつらによって命を失った。
そして、地下都市に避難した内の、6分の1は10代だった。僕もその内の一人だった。
機動力がある10代の少年少女は、一人残らず集められ、あるものを身体に埋め込まれた。
『GMM』。それが僕らの体に埋め込まれた物だ。GMMは、体の中に埋め込まれると特殊能力をつくりだす。特殊能力は人によって様々だ。戦闘に向いている能力もあるし、向いていない能力もある。
だが、僕達の思いは1つだった。
「奴らを駆逐する。」
その思いは、僕達だけでなく、全人類を突き動かすものだった。
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