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制服に着替えた僕は、ツヅキ隊長に引きずられる形で、部屋を出た。
「ツヅキ隊長ー」
「なによ?」
「朝御飯食べてもいいですか?」
「だめ!隊長会議に間に合わないわ。」
ツヅキ隊長は、僕の腹の虫を無視して言った。昨日の夜は何も食べていないからそろそろ限界なのに。さっさと会議に出て、朝御飯を食べよう。うん、そうしよう。
鳳凰学園についた。あぁ、いつ見てもでかいな。隊長会議が行われるのは、C棟の第7会議室だ。
「イズミ!時間がないわ!走るわよ!」
「はいはい、分かりました。」
ツヅキ隊長と僕は、走り出した。
ツヅキ隊長は体こそ小さいが、戦闘能力で言えば上位に入る。ツヅキ隊長の特殊能力は、月光蝶。その能力の最大の特徴は…
「イズミ!早くして!」
能力の話は後になりそうだ。
「了解。」
僕は、少し先を走るツヅキ隊長の後を追った。
「ここが、会議室ね…」
ツヅキ隊長と僕は、いかにも頑丈そうな鉄の扉の前にいた。扉には、パスワード認証の機械と、声紋認証の機械がある。
「…日本人構成部隊、第十一機動隊隊長、都築凛。」
「同じく、日本人構成部隊、第十一機動隊隊長補佐、日下部泉。」
パスワードを入力し、ツヅキ隊長と僕は声紋認証をした。
扉のロックが解除される音がした。
「入るわよ、イズミ。」
「はい」
ツヅキ隊長は、鉄の扉を開けた。
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