あなたに似た人

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「さあ。結構なお話ではございますが、わたくしには向かないようです。二度とこちらにお世話になることはありませんわ。お心遣いありがとうございます」 その言葉を聞いてロイド眼鏡は仏頂面をして答えた。 「そうであってほしいですな」 「決まってます。ごめんください、ご機嫌よう」 幸子は椅子からすっくと立ち上がると後ろも見ずに面接室を後にしたのだった。
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