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それからいつものように、お父さんの研究話を聞きながら夕食を食べ、食器を片付ける。
お風呂に入り、大学の課題も終えて、あとは明日の準備をして寝るだけ。
ふぅ、と一息ついて、鞄を漁った時。
電源が切れたままのスマホに気が付いた。
ドクンと心臓が嫌な音を立てる。
香恋の電話を電源ごと切って、ずっと放置していたことを思い出して、ズッシリと胸が重くなった。
香恋、怒ってるよね。
おそるおそるスマホに手を延ばし、電源ボタンに指を置く。
ドクドクと心臓が重く動くのを感じながら、電源ボタンを長押しした。
数秒押すと、画面が明るく光って起動の動作が始まる。
――――ブブーッブブーッ
「っ……」
起動が終わった瞬間にスマホが振動して、目に映った数え切れないほどの通知に、思わず息を呑んだ。
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