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俺を真ん中に左に親父。右に母さん。
二人とも俺と手を繋ぎたいって言ったから、そんな並びになった。
男のときは恥ずかしいけど、女体化してるとそんなのもちょっと嬉しくなる。
一応言っておくと、親父に何度もかかと落とし食らわせてるけど俺は親父は嫌いじゃないよ。どっちかというと好きな親父なんだよ。
仲良く三人で鳥居をくぐる。
瞬間に親父が叫ぶ。
「着物の女の子がいぃぃっぱあぁぁい!!!」
俺の手を握る母さんの手に力がこもった。
「そうねぇ。まだ一月だから、着物の女の子はいっぱいいるでしょうね」
ちょっと悪い予感がした。
それでも手を繋いだまま、奥に向かう。
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