第1章

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僕は自分の部屋のベットに寝ていた。 心の中がモヤモヤする。 梶原に逆らえずに良樹を叩いた自分。 それを情けなく思う自分。 梶原に逆らえずに良樹を叩いた自分が、心の中で、ニワトリみたいな不気味な怪物へと変化していく。 「うわ!なんだ?こいつ!」 (クッカッカッカ!弱っちい奴だな。このチキントリスのエサにしてやる!) 「やめろ!」 チキントリスが、心の中で、僕に攻撃してきた! 「痛い!痛い!」 「武瑠?どうしたの?」 「怪物が!」 「何も居ないじゃない。早く寝なさい。」 チキントリスは、まだ攻撃してくる。 その時、僕の心に、さっき情けなく思った気持ちが人の形をとり始めた。 「助けて!」 (チキントリスを倒せるのは自分だけだ。私の名はオビワンとしておこう。私がチキントリスと闘う為の修業相手になってやろう。) 「でもコイツずっと攻撃してきて!いて!いて!」 (身を守る術を覚えろ。それが力になる。) 「そんなこと言ったって!」 (自分を盾にしてに見ろ。新たな力が生まれる。) オビワンの言う事が、さっぱり解らなかったので、我慢して寝ることにした。 チキントリスの攻撃を、亀みたいにガードして眠った。 翌朝、僕の心に盾の様な心ができた。 (甲羅の盾だな!) オビワンは笑った。
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