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僕は自分の部屋のベットに寝ていた。
心の中がモヤモヤする。
梶原に逆らえずに良樹を叩いた自分。
それを情けなく思う自分。
梶原に逆らえずに良樹を叩いた自分が、心の中で、ニワトリみたいな不気味な怪物へと変化していく。
「うわ!なんだ?こいつ!」
(クッカッカッカ!弱っちい奴だな。このチキントリスのエサにしてやる!)
「やめろ!」
チキントリスが、心の中で、僕に攻撃してきた!
「痛い!痛い!」
「武瑠?どうしたの?」
「怪物が!」
「何も居ないじゃない。早く寝なさい。」
チキントリスは、まだ攻撃してくる。
その時、僕の心に、さっき情けなく思った気持ちが人の形をとり始めた。
「助けて!」
(チキントリスを倒せるのは自分だけだ。私の名はオビワンとしておこう。私がチキントリスと闘う為の修業相手になってやろう。)
「でもコイツずっと攻撃してきて!いて!いて!」
(身を守る術を覚えろ。それが力になる。)
「そんなこと言ったって!」
(自分を盾にしてに見ろ。新たな力が生まれる。)
オビワンの言う事が、さっぱり解らなかったので、我慢して寝ることにした。
チキントリスの攻撃を、亀みたいにガードして眠った。
翌朝、僕の心に盾の様な心ができた。
(甲羅の盾だな!)
オビワンは笑った。
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