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山形市
霞城セントラルへの道
そこに足跡を付けつつ
吐く息を手の甲に当て
昨日買った眼帯の封を
音も立てずに開けたら
上向かない今の状況に
手頃な単語を見つけた
観光ガイドの五色沼を
左手の薬指でなぞって
これからの予定に若干
ザラツキを覚えていた
滅入った心に日射しが
何条かの線を引いては
無視を繰り返されてる
背中に聞こえる声から
「蔵王ロープウェイ」を
聞き取ったんだけれど
スランプを引き伸ばす
そんな感性に邪魔され
昨日まで刻んだ記録は
徐々に消されていった
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