詩集 :知らない町

青森市

浅虫水族館のパンフを
バックにしまい込むと
殺風景な土地が拡がる
小さく首を横に振って
何回目かの後悔をする
見晴らしの良いトコへ
これから向かってこう

見上げた先にあるのは
アスパム展望台の看板
自分の顔を自分で眺め
どんな表情をしてるか
思い込みで探ってみる
見下ろす予定の景色は
想像と同じなんだろう

タクシーに乗り込んで
観光ガイドを開いたら
三内丸山遺跡と告げる
運転手とのしゃべりに
失敗を感じ取ったなら
終わらない私の不調が
さらに強力になってた