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その通りだった。「須佐乃男」の威力は火力や戦力ではなかった。離れた距離を無時間で結び、あらゆる通信速度と通信容量を超えた無時間伝達をおこなう情報を送る速さなのだ。
スリランが片手をあげていった。
「ちょっと待ってくれ。うちの独立軍からも監視のために一台ずつ出させてもらう」
サイコが眉をつりあげていった。
「どういう意味?」
スリランは肩をすくめた。
「そちらだけでは戦力不足だといってる訳じゃない。だが、なにかと政治的な問題があってな。日乃元の進駐軍だけでジャリワットを落としたというのは、独立軍の士気にも関わるし、マスコミの受けもよくない」
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