29(承前)

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そのときオモイの声が耳元できこえた。 「独立王道軍の攻撃が始まります。高度をあげましょう」 視点がさらに100メートルほど上昇する。夜風が興奮で熱をもった身体に心地よかった。オモイのカウントダウンが始まった。 「10、9、8…………3、2、1、攻撃開始」 ジャリワット空軍基地の向こう側で、いっせいに20を超えるミサイル着弾の光球がまばゆく輝き、地上を真昼のように照らしだした。サイレンが鳴り響く。もう夜空の星々はまったく見えなくなった。
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