運命と疑惑

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「なんか、僕もう色々分からなくなってきたよ…」 「オレもだ」 キースとハリーはそう言って溜息を吐いた。 ジャンはジャックに「もう帰るぞ」とその手を引いたが「今帰ったら母ちゃんにどやされる!」と兄の手を振り切って逃げ出した。 「こら待て、ジャック!!あ…そうだ、俺来年15になるんで、そうしたら騎士団入る予定なので、その時はよろしくお願いします、先輩方!」 それだけ告げてぺこりと頭を下げたジャンは、そのままジャックを追いかけて行ってしまった。 「なぁ、王様の子って事は、あれ王子だよな?」 「そうだな」 「王子って騎士団入れるの?」 「さぁ?」 立て続けに起こる驚きに、もうその時、皆思考が追いついていかなくなっていた。
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