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「これぞ、数百年前に召喚された先代勇者が、魔王を打ち破るために用いた伝説の神器――『勇者の剣』。貴君にはこれを以て、我が帝国に力を貸してもらいたい」
「……」
鼓舞するような口調で語り掛ける皇帝に対し、竜正は無言のまま「勇者の剣」の全貌を見つめる。
(これが「勇者の剣」って……! だって、これ……)
そして――異世界から来た自分にしかわからない「勇者の剣」の「別称」を、呟くのだった。
「日本刀、じゃないのか……!?」
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