The third episode

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 快晴のフィッシングランドに到着すると、既に各バンガローの前には数人ずつの集団が形成されていて、皆、釣りを始めていた。  魚を全部釣り上げられてしまうわけはないのだが、角栄と二人で急ぎ、投げ釣り用のルアーロッドを2本と、サビキ釣り用ドローン2機、そして超音波魚群探知機の遠隔モニターを1台借りてきた。 「どれどれ」  電源を入れ、モニターを4人で取り囲む。 「やっぱり、大物は沖の方にいるみたいやなぁ」 「小魚の魚群はやや左サイドみたいですね」  だが佳祐は、ENAが着ていたパーカーを脱いだせいで、その目はモニターに向かわない。  おいおいENAちゃん、そのシャツの下に見えているのは水着なんだよね?  白のビキニって、男には下着と見分けがつかないんだよ。  だからどうしても……。  そのデニムのミニの下にも、白のビキニが隠されているわけで。  見てみたい……。  でも、海に入ろうよ! というにはまだ寒すぎる。  ちょっとスカートを脱いでみて! なんてこと、言えるわけもない。  仕方がない。  今日のところは我慢して、夏にもう一度ここに来よう。  なんてことを佳祐が一人考えているうちに「よーし、ほんならバンバン釣って、豪華なディナーにするでー」と角栄はやる気満々で「おらー」と言いながら第一投を投げ込んだ。 「すごーい。すっごく飛びましたよね今の」  八重のその声に「今のはまあまあやな」と、角栄はまんざらでもない顔をし、佳祐も負けじと投げ込んだ。 「さすが、佳祐さん。軽く投げたのに飛んでますね。やっぱり剣道をやっていたからですか?」 「どうだろう。でも角栄のパワーには勝てないけどね」と謙遜はしたものの、やはりまんざらでもなかった。
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