The third episode

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 古典的なルアーで投げ釣りをしている佳祐と角栄。 「釣れへんなぁ」 「うん。でも女子二人がきゃあきゃあ言って、楽しそうだからよかったよ。ありがとう角栄、今日誘ってくれて」 「いやいやほんま楽しそうでよかったわ。朝は八重がなんや機嫌悪いし、どうなるかと思たわ。おっ、きたかもしれへん。うぉー」  そう言って、佳祐がすごい勢いでリールを巻き始めた。 「きたきたきたきた」  その声を聞いてか女子二人が、釣れたアジをバケツに入れ戻ってきた。 「釣れたんですか?」 「おう。この重さは大物やで」  だが、角栄が巻き続けたルアーの先には緑色の物が。 「あっ、ワカメ……」  落ち込む角栄に「綺麗な緑色! 生のワカメって、私食べたことがないし、お味噌汁にしましょうよ」そうENAが声をかけると「よーし、ほならメインも俺が釣ったるー!」と角栄は復活し、再び「おらー」と全力でルアーを投げ込んだ。  そうこうしているうちに、佳祐にも当たりがきた。 「あっ、かかったかも」 「がんばって佳祐さん」八重のその声に背を押され、重いリールを必死に巻いた。 「うわぁ。すごいじゃないですか! こんな大きなタイ見たことないでよ。佳祐さん、すごーい」 八重にそう言われ、佳祐は何だかとても嬉しかった。
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