The third episode

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 その後、女子は再び小アジを何匹か釣り上げて、佳祐はコウイカを2杯釣り上げた。  何度投げ入れても釣れない角栄は「このままではあかんわ」と言ってルアーを替えて、キスを3匹釣り上げた。  だがそれでも納得のいかない角栄は、今度は砂浜を掘り出した。  角栄のこのバイタリティの高さは目を見張るものがある。 「そろそろ料理を始めようと思うのですが」ENAがそう呼びかけて、ようやくバンガローに戻ってきた角栄が「どうや、なかなかすごいやろ?」と袋の中身をボールにあけた。  そこには沢山のアサリが入っていて「ホントだすごーい。おいしそう!」と八重が言うと「ハマグリも二つ見つけたんやで」と、角栄がようやく満足そうな表情を見せた。 「魚の下処理は任せて下さいね」  得意げにそう言ったENAが、次々と魚をさばいてゆく。  入念にウロコを取ってゼイゴやヒレを削ぎ、頭を切り落とし内臓を綺麗に洗い、素早く三枚におろしてゆく。  それはもう、職人のようなきびきびとした手さばきで、皆はあっけにとられ「続きをやってもいいですか?」とENAが聞くと「どうぞどうぞ」と皆首を垂れ、右手を差し出した。  八重はお米を研いでご飯を炊き、食器を揃えた。  角栄は自分で取った貝とワカメで、何度も味見をしながらお味噌汁を作っている。  佳祐は釣りの後片付けをし、イスやテーブルを拭くことにした。
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