第2話 ミラカン

3/3

1人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
 数分後、東の空が光った。 「失礼します!」  秘書が慌てて部屋の中に入ってきた。あの光がサタンだと気が付いたのだろう。 「あれはサタンだ。この非人道的な解決策に反対はしたが…」  サタンを落としたのは上からの指示ということにしよう。  秘書から悪い噂が広まると面倒くさいからな。 「サタン?何のことでしょうか」  さすがの私も分からない。全てが終わったはずの今。サタン以外に慌てる事柄があるのだろうか。 「それでは、なぜ慌てているのだ?」 「この建物の地下に侵入者が現れたようです。それも急に…」  地下に侵入者?  私の額に汗が滲んだ。
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加