1人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
数分後、東の空が光った。
「失礼します!」
秘書が慌てて部屋の中に入ってきた。あの光がサタンだと気が付いたのだろう。
「あれはサタンだ。この非人道的な解決策に反対はしたが…」
サタンを落としたのは上からの指示ということにしよう。
秘書から悪い噂が広まると面倒くさいからな。
「サタン?何のことでしょうか」
さすがの私も分からない。全てが終わったはずの今。サタン以外に慌てる事柄があるのだろうか。
「それでは、なぜ慌てているのだ?」
「この建物の地下に侵入者が現れたようです。それも急に…」
地下に侵入者?
私の額に汗が滲んだ。
最初のコメントを投稿しよう!