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「でも、足痛くならないかい?」  それが気になった。立ち仕事や接客の仕事は、足が痛くなるのは日常茶飯事。 「大丈夫。お客さんが途切れた時、少し座ったりできるから。それに凄く売れ行きもいいから」 「そうか」  それに、時給もプラスされたと、澪ちゃんは嬉しそうだ。 「警察は、もっと大変じゃないの」  その通り……。それは否定できない。けれども俺は白バイに乗りたくて、警察に入ったのだからあまり、泣き言は言いたくないものだ。  結局話はそれ、今後の二人の事、澪ちゃんのご両親に挨拶する日の事を話し合った。  刑事課の刑事らがやってきたのは、翌々日の事だった。  朝の警らを終え、一枚だけ白切符を切る事が出来たその日。焦りが胸の内に広がっていた。
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