6

1/12
前へ
/145ページ
次へ

6

 更に三日後の事だった。その日は雨。  警らから戻ってくると、俺に来客があった。  一人の女が椅子に座っていた。誰なのかが、一発で理解出来た。  上條美佳にそっくりな女性だったのだ。おそらく、お姉さんか妹さんだろう。 「彼が、貴女の妹さんの切符を切った隊員ですよ」  馬場警部補が、説明した。  その女性はスッと立ち、俺に頭を下げた。 「上條さんの、お姉さんだそうだ」  馬場警部補が次に俺に、説明してくれた。  その人はまた、スッと立ち、頭を下げた。 「あの、妹の事について、お聞きしたいんです」 「はぁ……」  誰もが俺に、あの女の事を聞いてくるが、俺は何も知らないというのに。こちらが色々聞きたい位だ。 「あの車、どこにあるのでしょう」
/145ページ

最初のコメントを投稿しよう!

716人が本棚に入れています
本棚に追加