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更に三日後の事だった。その日は雨。
警らから戻ってくると、俺に来客があった。
一人の女が椅子に座っていた。誰なのかが、一発で理解出来た。
上條美佳にそっくりな女性だったのだ。おそらく、お姉さんか妹さんだろう。
「彼が、貴女の妹さんの切符を切った隊員ですよ」
馬場警部補が、説明した。
その女性はスッと立ち、俺に頭を下げた。
「上條さんの、お姉さんだそうだ」
馬場警部補が次に俺に、説明してくれた。
その人はまた、スッと立ち、頭を下げた。
「あの、妹の事について、お聞きしたいんです」
「はぁ……」
誰もが俺に、あの女の事を聞いてくるが、俺は何も知らないというのに。こちらが色々聞きたい位だ。
「あの車、どこにあるのでしょう」
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