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 俺は素直に教えた。 「ほう、例えば?」 「切符を切られるのなら、彼女が良かったとか」 「あぁ、そういう事ですか」  今度は橋田さんの方が、下を向いて少し微笑する。女性警察官は実際、市民からナンパされることも多いのだから、仕方がない。小暮は綺麗な子だから、特にこれからそういう機会も多くなるだろう。 「他に気になった点は?」 「うーん、まぁ……」  俺はそう聞かれ、息子さんが結婚すると言っていた事と、小暮と彼女が同じ年だと言っていた事を話した。 「貴方から見て、彼をどう思いました?」
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