課長の能力。

3/7
前へ
/190ページ
次へ
「当たり。絶妙なタイミングで課長が理解して 相談に乗ってくれたり 的確にアドバイスをくれるから私達も やりやすいのよね。しかも、嫌な表情せずに愚痴まで 聞いてくれるから日頃のストレスが発散になるし ほら、女性って共感を求めるから」 「はぁっ…?」 「これだけ理解してくれる人が居たら 辞めたくなくなるわよねぇ~そこいらの 威張る上司や当たらない占い師よりいいわよ! 信用が出来るから」 私は、その言葉を聞いて納得した。 確かに見ていても嫌な表情もせずに 最後まで聞いて的確にアドバイスをしている。 私の時やあのマンションの奥さんにも そうだったけど穏やかで相手の気持ちを考えてくれた。 あんな風にやられたら 辞める理由が思いつかないわよね。 私自身は、まだ心臓がドキドキッと高鳴っていた。 凄い。あんな人が居るんだ…現実に。 そうしたら課長は、パンパンと手を叩いてきた。 「さて、そろそろお昼ですよ? 皆さん食堂に行きましょう」 そう言って課長は、お昼休みに行くように 指示をだした。時計を見ると確かに12時になっていた。 あ、本当だ!? 「はーい。」 ぞろぞろとお昼休みに向かう他の社員達。 へぇ~ここは、課長がお昼休みに行けるように 優先してくれるのね? 他では、なかなかお昼を取らせてくれないところも あると聞いたことがあった。 あ、私も食堂に向かわなくちゃあ……。 たしか。ここの会社は、食堂のメニューが安くて 充実しているらしいから楽しみだ。 「まどか。お前も食堂に行くだろ?」 「あ、はい。」 慌てて返事した。 そして、一緒に食堂に向かうことに。 食堂に行くとたくさんの社員達が集まっていた。 うわぁ~たくさんあるから迷っちゃう。 セルフサービスになっているのだが メニューが充実していた。 えっと…ご飯と鮭の照り焼きと あ、カレーライスもいいなぁ~。
/190ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2684人が本棚に入れています
本棚に追加