課長side。

7/13
前へ
/190ページ
次へ
「…嘘…でしょ!?」 彼女は、驚いていた。 他の人から見たら数珠が宙に浮いてるように 見えるだろう。恐怖で叫んでいた。 「いやあぁぁ~こんなの有りえない!?」 「あ、こら。 そんな大声で叫んだら近所迷惑…」 慌てて止めようとすると 同じ階の人達が叫び声に驚いて出て来てしまった。 こちらを怪しそうに見ている。 「あ、ほら。すみません。 何でもありませんから」 慌てて彼女を部屋の中に押し込めた。 ふぅ…危なかった。 気をつけないと通報されちゃうよ! ため息混じりに2人を見ると彼女と奥さんは、 ボー然としたまま放心状態になって座り込んでいた。 「こんな事って…有りえない。 これは、夢…?夢よね?」 「まどか。これは、夢ではないぞ? 実際に目の前に居るだろ」 パニックなっている彼女にそう言っていると 爽太君は、ぴょんぴょんと跳ねてみせた。 「キャアッ!?」 余計にパニックになる彼女。 それが面白いのか爽太君は、 さらにキャッキャッとはしゃぎだした。 奥さんは、腰を抜かしながら 「爽…太?…あなた…爽太なの?」 半信半疑な状態になっていた。 まぁ、こんなものか。 クスッと笑みをこぼした。 「これで、信じてもらえましたか? なら、数珠を外して…」
/190ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2684人が本棚に入れています
本棚に追加