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簡潔に言おう、私は「哲学者」になりたい。だがそれはニーチェやゲーテ、サルトルなどの立派な哲学者ではない。私の中の「哲学者」の定義を一番体現しているのが、かの有名なミュージシャン「デビット・ボウイ」その人である。 一見音楽と哲学になんの接点もないように見えるが、彼の音楽性は、毎度のごとく「変わる」のだ。それは歌詞をはじめ、メロディやリズム、終いには「名前」まで変えてしまうのだからこれまた面白いのだ。自らを実験台とし「エゴ」を追求して行った彼の思想には、敬意を払わざるおえない。 与太話もこの辺として、私が「私」の哲学を展開し探求して行くには、多くの本を読み、そして多くの作品を私自身が「書く」ことこそが1番の近道だと考えている。自らの思想を形に残し、それを研究して行くことこそが、自分自身を知ることのできる最良の手段と考え、私はここに「生涯」を通して小説家に、いや、哲学者になることを誓う。この文を読んでいる諸君には何の関係もないかもしれないが、阿呆の愚行もまた一興と笑い、横目で見る程度に見守ってくれたら非常にありがたいのだ。 人は私を「ダメ人間」とせせら笑うだろうし、私自身そう思う。 だがもしこの私の歩む道を、私が考えたことが、少しでも諸君らの役に(それは反面教師でも良いのだが)立ってくれたら、私は嬉しく思う。 今日、ここに私が歩む一歩を、月面着陸に成功したアポロの宇宙飛行士のあの足跡がごとく刻む。     
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