必ず俺のモノにしてみせる

1/16
前へ
/156ページ
次へ

必ず俺のモノにしてみせる

あ、シャンパン切れてる。 グラスに新しいの入れてくっか。 「シャンパン入れてくるから、大人しく待っててよ。」 「はぁ~い」 ずっとホストで働いてる俺だけど。 いつ来ても慣れない店内に香るキツイ香水。 色んな女の相手をしてると、俺の鼻も可笑しくなりそうだ。 「あれ…」 ドア近くの片隅の席に座った独りの女が、俺の目に映った。 ただ、じっとグラスを見つめるだけで。 相手の指名もしてないのか? ふーん。 これは、ファン増やすチャンスかも。 すかさず俺は目の前に座った。 「君は独りで平気?俺が相手してあげよっか。」 いつもの笑顔で誘う。
/156ページ

最初のコメントを投稿しよう!

61人が本棚に入れています
本棚に追加