奇跡が起こると信じて

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「今日は何してるの?」 「えっ??宿題してるよっ」 「本当に?男と居ないだろうね?」 「…うん。部屋に1人だし~…」 いつの間にか、チェックされてる!? 「不合格。今から家に行くから。」 「いや、別に来なくていいよっ!」 というか…来ちゃダメっ!! 「私が行くから!!それまで、もう少しだけ待っててっ」 「ヤダ。待てない。」 えぇー…!? 急にワガママ!! 「おにぎり作ってあげるから、それでもダメ??」 「…いいよ。」 ちょっとの間があったけれど、なんとか説得成功みたい!! 「じゃあ、待っててね。すぐに行くからねー」 「うん。早くね。遅かったら会いに行っちゃうから僕。」 「あはは…」 「うわ、検診の時間だ…じゃーね。」 お昼までもう少し。 急いで、おにぎりを作らなきゃっ!! でも良かった…。 記憶喪失から、ちゃんと記憶を取り戻せて。 そう言えば先生も一時的って言ってたっけ。
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