奇跡が起こると信じて

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おにぎりに時間かかっちゃって、すっかり遅くなっちゃった!! 急いで病室まで向かう。 でも病院の中は走ったら、ダメだから小走りで。 「俊っ!!本読んでたんだね」 私の声に気づかないまでは、本に目を向けていた俊。 わぁ…。前髪が目まで伸びただけで、こんなに雰囲気が変わってる。 これはこれで、色っぽくてカッコイイかもです!! 「遅い。」 「あ…ごめんねー…。色んな具にしてたら結構時間かかっちゃって…」 「寂しかった…」 「しゅ、俊!?」 急に引き寄せられて、強く両手で抱きしめられた。 あぁ…この抱きしめられる感覚。 大好きなフローラルの優しい香り。 久しぶりだなぁ。
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