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彼が生まれた場所は、ある仕事場の倉庫。
母も居て兄弟も沢山いて
彼はその中の一人だった。
周りはもちろん森に囲まれている場所で
天敵なんかもいたけれど、その倉庫と
そこで働く人のおかげで生きていられた。
彼はまだまだ小さくて
手のひらに乗せて運べるくらいの大きさだった。
そんな時、一人の従業員が沢山いた兄弟の中から
彼を選んで懐に入れた。
選んだ理由としては、目やにがついていないか
手は大きいかどうか、そして単純に柄だった。
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