ジェラシー

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これは私が幼稚園の頃の話だ。 私は、幼稚園の中でも一番背が低かった。 だから、列は必ず一番前。一番前と言えば おきまりのポーズだ(笑) 幼稚園の時同じ一番前の男の子が好きだった。 お散歩時間になると2列になり 皆んなと手を繋いで行くのが日課だったが 私は、その時間が嫌で仕方なかった。 何故かというと、一番前の子は必ず 先生が真ん中に入って手を繋いでお散歩するのだ。 お泊り旅行の時もそれ以外の移動も 必ず先生と手を繋ぐ 後ろは2列で手を繋いで歩いてる。 だから、私は、2列目だったら良かったなぁ 何で一番前なのよ~と思っていた。 幼稚園のお泊り会で遠出した時 いつものように先生と手を繋いだ私 先生がその子の手をしっかり握って るのを見た私は、先生にイラッとしたのだ。 先生とその子の手をえいっと離し、 その子の手を自分の手に繋いだ。 その時の先生の顔は、今でも思い出すと 笑えた。だって、キョトンッと 何が起こったのかビックリした顔をしてたから 今思えば先生に悪いことしたなぁと思うけど。 その時は私も、小さいながら、 レディだったって事よね(笑) 時はさかのぼり、中学生になった頃 幼稚園の同窓会のお知らせが届いた。 私はその子に会えるとワクワクしながら 同窓会の日を楽しみにに待っていた。 当時のクラスだった子が集まって来る中 周りを見渡したがその子の姿はなかった。 先生が私を見つけて声をかけて来てくれた。 先生「久しぶり、〇〇くん、引っ越したみたい」 私「そうだったんですね。少し残念です」 先生「〇〇くんの事は会えなくて残念 だったけど、縁があれば会えるはず!」 素敵な思い出として 覚えておいてあげてねっと、先生は言った。 その男の子には、会う事はなかったけど 先生が言ってくれた言葉は凄い嬉しかった。 〇〇くんと、手を繋げて嬉しかったよ ありがとう。今でも私の中の素敵な 思い出として、残ってます。
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