雪の夜

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ピンポーン…… 突然、チャイムが鳴った。 「今開けまーす」と言ってから、パジャマの上にローブを羽織って外を覗く。 知っている人物だったので開けた。 ガチャッ 「……レキ、どうしたの?」 「何だ、その格好は……」 「レキが急に押し掛けるからでしょ」 ムッと返してみると、意外に「ごめん」と素直に謝られた。 「その………何だ。よく考えてみたら俺も一人だからな……まぁ、あれだ。一晩くらいなら泊まっても良いと思ってだな……」 絞り出すかのように出された声。 そっぽを向きながらボソボソと話している……なんか可愛いな。
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