雪の夜

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「素直に、泊まりたいって言えば良いのに」 「う、うるさい!!」 「まぁ、良いよ。て言うか来てくれて良かった」 「あっ、あぁ……ところで」 「何?」 レキを家に上げ、リビングに向かいながら聞き返す。ドアを開けてご飯の用意をする。 「……桜の家の側に雪ダルマがあったんだが……あれはお前が作ったのか?」 冷蔵庫を開ける手が、ピタリと止まった。 「……なっ、ななな何を言っているの? ゆ、雪ダルマなんてな、ないに決まっているじゃん! あっ、そうだそうだ……カレー暖めなきゃ」 「お前、分かりやすいな」 レキに言われたくないわっ!!
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