雪の夜

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「あっ、ふ、風呂沸いているから入って来てよ!! パジャマなら後で持って行くから!!」 「フッ、動揺し過ぎ」 小バカにしたような笑みを最後に、レキはリビングからいなくなった。 あー、ヤダヤダ。レキったらもーっ……本当に冗談キツいなー……カレーを大袈裟にかき回しながらそんな事を思った。 『美味しそうなカレーだね』 すると、後ろから突然スノーマンが。 ビックリした私は思わず体がのけ反り返る。 「わぁっ! 急に現れないでよ!」 『僕にもちょうだい』 「ダ、ダメだよ! これはお母さんが作ってくれたんだから!」 何故か鍋を庇う私。 スノーマンはそれを見て、何だか羨ましそうに指をくわえた。 『お母さん……良いなぁ』
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