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「わぁぁっ!?」
「お前、誰と会話していたんだ?」
「いーや、別に!?」
気付くと、スノーマンはどこかに消え去っていた。
目を泳がせながら慌てて返す私。……誰が見ても怪しい。
「そうか。それよりも……」
そして、レキが静かに鍋の方を向いた。
慌ててコンロの火を止める。
二人分装って、向かい合って対峙する。
暫くは黙々と食べていた私達だったけど……
「あーっ……カレーっていつぶりだろうな……」
不意にレキがそんな事を言うので顔を上げると、そこには満面の笑顔で上を向く彼女の姿が。
何かを思い浮かべているのかな?
いつにない女の子らしい表情に、同姓である私もつい見とれてしまう。
「……レキ、カレー好きなの?」
聞くと、レキはハッと我に返って……フッと寂しそうな笑みを漏らした。
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