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放課後、寒い雪の中をザクザクと足音を立てながら帰る。辺り一面銀世界といった状態の道には足跡がくっきりと着いて、新たに降ってくる雪がそれをかき消していく。
「もーっ……なんで、こんなに降るんだろ……嫌んなっちゃうな……」
と、思いながら歩く事数分。
私の家の近くまで来た時、雪ダルマがポツンとある事に気付いた。
不思議に思って近付いてみる。
思わず吐いた息が白くなって空気中に消えてった。
ザバァッ!
「きゃぁっ!?」
突然、その雪ダルマが動き出した。
……な、何なの一体……
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