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オープンカフェ
六本木にあるオープンカフェで優雅な午後のひとときを過ごしていた。
窓際の席にカイエンが突っ込んできた。運転手は80歳の男性だ。
アクセルとブレーキを踏み間違えたらしい。若いカップルが犠牲になった。
男の方は社内ニートだったらしい。
「もしかしたらリエを狙ったものなのかな?」
ベッドの中で僕は言った。
久しぶりにした。
「やだー怖いこと言わないで?」
ラブホテルを出て朝焼けの街を歩いていると巨大な獣がノソノソ歩いていた。
「ソレノドンだ」
リエはポケモンの影響で動物学に目覚めた。絶滅危惧種で、アメリカは既に絶滅。イマパニョーラ島ってところにわずかに生息している。
「何でソイツがこんなところに?」
ソレノドンは体内に大量の毒を有している。
「目を合わせちゃだめよ?」
ソレノドンはジグザクに走りながら通行人を襲っている。
「ウギャァァッ!」「助けてぇっ!」
ソレノドノンが毒息を吐いた。
リエは死んだ。
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