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「え、ああ。じゃあそれ仲直りの為の贈答品って事で良いのね?」
主我愛さんは俺が手にしていた紙袋を指差した。
「え、あっ…これはその、バレンタインのお返しっていうか…。
ホワイトデーだから…ホワイトチョコ。」
「そーなんだ、おっけおっけ。後で弟に渡しとくわ♪」
お姉さんは俺から紙袋をぶん取る。
「ちょ、食べる気じゃないでしょうね!?」
「大丈夫、美味かったと弟には伝えておこう!」
「うわあああ!絶対食べる気だこいつ!止めて下さい!
微太亜、早く帰って来てくれ!」
おお神よ
何故世界はこんなにも残酷なのか。
鳴海先生が今年は新しい事に挑戦するとか抜かしてやがったが、重要人物の片方が登場しない会話劇と言うのがその新たな試みだとでも言うのか!?
辺りはすっかり闇に落ち、雪の夜のお題は一応クリアしているが。
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