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それからどうなったか、
二人で主我愛さんをぶん殴った。
とかでは無く。
それだと別の作品になってしまうので、
主我愛さんにチョコを渡したら急に子供みたいな馬鹿みたいな笑顔になって奥に引っ込んで行ったのだった。
「姉貴は昔からそうだぜ、その辺は安定してる。」
「いや、情緒不安定か!
完全にちょっとアレな人だよ!」
「とにかくお前がたまたまたチョコレートを持ってて助かったぜ。」
「たまたまじゃねぇよ。忘れたのか?今日は…」
ホワイトデー。
そう、俺が持参したのはバレンタインのお返しのホワイトチョコレートなのだった。
「お、遅えよバカッ!」
確かに、恋の告白の返事が一ヶ月後というのはあまりにも永い。
待たされている間に発狂してしまいそうだ。
尤も、発狂した女の子は鳴海作品には沢山登場するので無問題ではあるが。
「そう、だな。お姉さんにあげたのはダミーだ。本命はこっち」
「加賀麻のクセに裏を掻くとは!クソがっ。
どうせ毎晩そうやって裏をカイてやがるんだろ?クソがっ」
「何の話しだ!?
悪いな。俺はお前と違って料理は出来ないから、市販のホワイトチョコレートなんだが…。」
「はっ、でも毎晩ホワイトチョコは出してるんだろ?クソがっ」
「いや、だから何の話しだよ!?」
毎晩じゃねーわ
三日に一度ぐらいだわ!
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